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茅葺が「なりたがっている形」をみつけたい。

2020.03.21 Saturday

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    こんにちは。aemono の 神 梓です。

     

     

    一昨日は、茅葺ソファの打ち合わせのために、西沢立衛建築設計事務所の皆さんがいらしてくださいました。

     

    まずは、重さの確認。......重い!!(約80キロあります)

     

     

    作りはいったい、どうなっているのか?

     

     

    針金を使って、茅を下地の合板に固定している、その厚み。

     

     

     

     

    基壇を外したら、どんな風になるのか....

     

     

    以下、西沢立衛さんのコメント

     

    ・線材が放射で立体になっているのが面白い

    ・柴犬のように、刈り込んで形が作られるって面白い

    ・生命的な面白さ

     

    ・茅の理にかなった作り方を、まずは、僕たちが理解したい

     

    ・合板の下地や基壇にのせる、という作り方ではなく、

    ・ルイスカーンは「レンガはアーチになるたがっている」と書いていたが

    ・「茅葺」は....?

    ・ウソをつかない透明性のある作り

    ・茅葺そのものがストラクチャーになっているものがいい

    ・昔からある作りとそんなに変わらないような作りがいいのかな?

    ・ウニのような...?

     

     

    ・ストラクチャーが崩れなくて、茅が抜けない固定方法

    ・寿命を延ばすには…?納品してすぐにボロボロにならない方法

     

     

    議題を茅葺職人、沖元太一さんに伝えたところ、以下の回答をいただきました。

     

    西沢さんから、面白いと言ってもらえたことは、とても嬉しいです(^^)。

    茅の理にかなった作り方と言うのは、今の作り方になると思います。

    強引なことはしないで、茅の部位の特性を見ながら、また長さを変えながら、それぞれを織り交ぜて、積み重ねて、あのような形が作られています。

    最後はどうしても押さえることが出来ないので、木工用ボンドを使っていますが。

     

    昔からある作り方と言うのは、竹や木の屋根下地(骨組み)があって、表面には見えないけど、それと茅を押えるもので、茅を挟み込んで積み重ねるのが、茅葺きです。

    このソファも同じ構造です。

    海外でも茅葺きの構造は変わらないので、竪穴式住居の時代から、おそらく根本的な葺き方は、変わっていないと思います。

    今回は、大きさと形の都合から、下地は合板になっています。

    「茅葺き」と言うとやはり「葺く」と言うことになります。

    「茅」と言うことであれば、束ねるとか、接着剤でくっつけるとか、方法はあると思います。

     

     

    例えば、ある程度の太さに束ねると、自立しますし、それを刈りこめば、丸くしたり出来ますが、目新しさはなく、強度や座り心地、どの様になるのか、分かりません。

    ただ、茅葺そのものがストラクチャーになっているものを作りたいと言うのは、可能性を求めていきたいと思います。

    そして、葺くことにこだわってみたいと思います。針金などは使うと思いますが、金物はリサイクル出来るので(^^)

     

    茅葺きの本質は、自然素材であることと、自然に還ることです。

    使われた後、素直に還って貰えるように作ります。

     

     

    〜ストラクチャーが崩れなくて、茅が抜けない固定方法〜

    茅が抜けないようにするには、ボンドで固定するしかないです。

    本来、茅葺屋根自体は、同じ構造なので、引っ張れば抜けます。

    茅葺屋根は、抜けるから補修が出来るとも言えるのですが。

     

     

    〜寿命を延ばすには…納品してすぐにボロボロにならない方法〜

    ぼろぼろになるのは、葉の部分と殻のような部分なので、軸の部分は、すぐにはぼろぼろにならないと思います。

    直すこと前提のものでは、ダメなのでしょうか…。

    自然の素材だから、ムラもあるし、今はみんな使い捨てだけど、手を掛けながら付き合って貰う、家具。

     

     

     

     

    う〜ん、確かに。

    自分たちで補修できるように、メンテナンス用の茅もひと束から買いやすいようにしておいたら、いいのかも。

    10年に1回なのか5年に1回なのか、わからないけれど、本格的に修理をする時には、茅葺職人がソファを使われて

    いるところに伺ったら良いのでは...?庭師に、庭の木の手入れを頼むように。

     

    抜け毛が多くて、手のかかるペットをかわいがるように、こういう家具をかわいがってくださる人もいるのではないかなぁ。

     

     

    .........

    作りの工夫を考えているうちに、発作的に家で使っているタワシを解体してしまいました。

     

     

    新しいの、買いにいかなきゃ....

     

     

    ご報告でした。

     

     

     

     

    国内に200人。レアな職人、茅葺師。ソファの試作をお届けくださいました。

    2020.03.03 Tuesday

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      こんにちは。aemono プロジェクトリーダー兼(有)SOLO製作管理担当の 神 梓です。

       

       

       

      昨日は広島より、ソファの試作が届きました。

      デザイン担当:西沢立衛さんからの下記メッセージを元に仕上をして。

       

       

      神さま

      こんにちは西沢です。

      茅や藁でソファやベンチを作るのは賛成ですが、

      その場合は合板なしがよいと思います。

      茅の塊のようなものがよいのではないでしょうか。

      ではよろしくお願いします。

      西沢より

       

       

       

       

      おそるおそる座ってみると.....

      おや....?  ふしぎな感触。ちくちくしない。

       

      屋根をふく、茅や藁のような素材は色々あるそうなのですが、

      今回は「ススキ」を使いました。

      そう、お月見の時に飾る「ススキ」です。

      この「ススキ」が座ると僅かにしなって、ちょっと不思議な座り心地なのです。

       

       

      少し凹んだりもするのですが、

      ススキが凹みすぎたら、

       

      カラスと呼ばれるこの道具で引っ張り出して....

       

      この道具で、押して形を整える。

       

       

      「ガンギ」という道具。もちろん職人の手作り。

       

       

       

      ちょっと、メンテナンスの手間暇はかかるけれど...

      それも楽しんでお使いいただけるのでは?

       

       

      いろんな人に「茅葺の上で、ノビ〜!」を楽しんでいただけたらなぁ。

       

       

       

      今回わかった条件は以下です。

       

       

      デザイン上は、

      ・あまり小さなものはつくれない→W・Dともに800くらいは必要

      ・現場ジョイントでシームレスに作れるので、大きなものは作りやすい

       

       

      使用上は、

      ・屋根の下

       →今回、通常 屋根を施工する時とは、茅を逆に葺いています

        そのため、雨の逃げ場がなく、茅の内部に水が溜まってしまう可能性があります

       (通常の茅葺は、もちろん雨に強いです!)

       

      ・ススキの繊維が少し散らばる可能性があるので、半屋外のような空間が理想的?

      ・家と外の中間領域:土間のような...?

      ・レースやニットのスカートを着ている方は座らない方が良さそう

       

       

      製作上は、

      ・茅葺は、身近にある素材で作るものなので、国内で使う場合は国内の茅を使う。

      ・海外で使う場合は現地の素材を使って、現地で作る?

       

       

       

       

      沖元太一さま

       

      今回は大変お世話になります。

      建築にかかわる職人の中でも国内で200人しか存在しないという茅葺師。

      その、レアな職人技で面白い家具を作ってみたい!

      と思っています。ご面倒おかけしますが、どうぞよろしくお願い致します。

       

      神 梓

       

       

      ご報告は以上です。

       

       

       

       

      茅ぶきでSOFAを作ってみたら、タワシみたいに!

      2020.01.29 Wednesday

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        こんにちは。aemono プロジェクトリーダー兼(有)SOLO製作管理担当の 神 梓です。

         

        今日は、茅ぶきソファの進捗をご報告します。

         

        広島の茅ぶき職人 沖元太一さんより届いた試作の写真。

         

         

        作っていくと、いろいろ解決していかないといけないところが出てきます。

        まだ試作段階なので、もっと良い作り方を考えてみます。

        土台部分や、もう少し小さく作ることが出来ないか、などなど。

         

        あと、やはり重い(^^;

        今の時点で、大人二人で持つのが精一杯な感じです。たぶん80kgくらいかな…。

        中の方にまだ茅を葺いていなくてその重さなので、完成品は、もっと重くなる。

         

        見たことのない茅葺きの形なので、笑ってしまいました(^^)

        たわしみたいだね(^^)

         

        沖元 太一

         

         

         

         

         

         

        ふだんは、建物の屋根をふいている沖元さんにソファを作っていただいたら、

         

         

        確かに、たわし!

         

        かわいいなぁ...

        なかなかのキワモノだけど。かわいいなぁ...

        ただ、実用を考えるとソファにするのは厳しそう。

        このままだと、どうやっても「ちくちくどんどんぼろぼろ」になりそう。

         

         

        という訳で、さっそく現実案を。

        →座面TOPを木の板やコルクにして、ベンチとしてはどうでしょう?

         

        平面的に自由な形のベンチ。

         

        アアルトのフラワーベースやSANAAのベンチのような形もできそう。

         

         

        デイベットもありうるかな。

         

         

        製作するには、900Φくらいの大きさが作りやすいそうです。

         

         

        「茅のベンチで待ち合わせ」は、平和で楽しそうだなぁ。

         

        ご報告でした。